日々の泡

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美味しいものを一緒に食べられるなら、わたしたちはいつだって無敵。葉鳥ビスコ「プティトゥ・ペッシュ!」感想

今回紹介するのは、女子と女子の美味しいごはんマンガ、葉鳥ビスコ「プティトゥ・ペッシュ!」です。

 

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葉鳥ビスコは「桜蘭高校ホスト部」で知られている作家さん。

本作は「AneLaLa」連載 、2015年9月に単行本が発売されました。

 

要領の悪い理屈系編集者、依子はオフィス街の路地裏に定員10名の小さなカフェ「ペッシュ」を見つけます。メニューは一点、日替りのおまかせプレートだけ。注文して出てきたのは、おしゃれでおいしそうで健康的なごはんでした。「トマトと手羽先のエスニック風ラーメン」「しょうが焼アレンジみぞれ鍋」など、食欲をそそるものばかり。


依子は自分の心を読んだかのような料理を出してくれる「ペッシュ」の店主、桃が気になって仕方がありません。気づけば毎日のように、ペッシュに通うようになります。

「ペッシュ」の店主の名前は桃。きれいな容貌に反して、料理の他には何もできないマイペースな女性です。実は同い年だと分かった依子と桃は、おいしい料理を通して少しずつ仲を深めていくのでした。

 

ぜんぜん違う環境で、それぞれ異なる時間を過ごしてきたふたり。だからこそ、ふとしたきっかけで出会い、一緒にごはんを食べる時間を、奇跡みたいに大切なものとして感じることができるのかもしれません。  

 

「ペッシュ」はフランス語で桃の意味があります。花言葉は「チャーミング」、「あなたのとりこ」。そして可愛らしいワードの中で異彩を放つ「天下無敵」です。

「自分にとって大事な時間にあなたととびきり楽しいそんな奇跡」という依子。
「友達っていいね 自分でも知らなかった自分を教えてくれる相手なんだね」という桃。
ふたりは「最高においしいものを最高の友達と食べられればいつだって無敵な自分になれる。」のでした。


毎日の忙しさに追われると、食べることをおろそかにしてしまいがち。身も心も疲れているというあなた。気のおけない女友だちと一緒にごはんを食べるしあわせで、おなかいっぱい満たされてみませんか。  

 

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