日々の泡

読んだマンガの感想をひたすら綴るブログ。

「しるされしアイ」感想

 

今夜取り上げるのは、たなと先生の「しるされしアイ」というBLまんがです。

「俺の好きな子、恥ずかしがり屋のヤンキーくん」という帯。これはもう買うしかないと思いました…

 

この作品の良さはやはり、擦れ違いながらも少しずつ親展していく、もどかしくも甘酸っぱい等身大のふたりの恋を描いているところでしょうか。カップリング的には「ツンデレヤンキー」×「うざめの世話焼き」ということですが、設定の枠を超えるような、リアルなキャラクター描写が印象的です。

 

進路の悩みとか、進学してからのさみしさとか、いわゆる「青春」的なエピソードは下手すると陳腐化してしまいそうな感じもしますが、作者さんが登場人物の内面をしっかり描かれているせいか、ありきたりさを全く感じさせず、とても新鮮でした。互いのことをいつも考えて右往左往しているミナミくんと亮くんがかわいくて、応援したくなっちゃいます。

 

それにしても、無愛想ヤンキーキャラのふと見せるかわいさって異常だと思うんですよね。今回の作品でいうと、事後のピロートークで見せてくれる不意打ちの笑顔とか、「おっこっちまえ お前なんか」と頬を染めながらつぶやいてしまう亮くんのかわいらしさときたら!萌えすぎたので、ぱたんと本を閉じてくっしょんバンバンやっちゃいました…作者さんに何度心臓をぎゅうぎゅう掴まれたことかわかりません。

 

暴力描写がだめで、作者さんの前作「スニーキーレッド」が苦手だった方にもおすすめしたいです。

 

www.amazon.co.jp